終戦から80年
先日、数年前に亡くなった義父の戸籍を収集する機会がありました。
義父には兄弟姉妹が大勢おり、彼は四男でした。戸籍をよく見ると、長男、次男、三男はいずれも若くして戦死しており、
年の離れた、まだ幼かった義父だけが生き残った唯一の息子でした。
またその義伯父の詳細については「硫黄島にて戦死と上層部からの連絡あり」との記載があり、もしかしたら遺品さえもなかったのかもしれません。
義祖母の胸中いかばかりかと察するに余りあるものでした。
しかしその悲しみを乗り越えて命の連鎖があったからこそ、今の私たちは存在すること。志半ばで生き抜くことが出来なかった義伯父のためにもしっかりと今を生きていかなくてはならないなどと、家族で話をしました。
今年も終戦の日がやってきました。終戦から80年です。戦没者を追悼し平和を祈念する日です。
世界情勢は混沌とし、地球上に未だ戦争はなくなりません。各個人では大したことは出来ませんが、平和を祈り、今を生きることは出来ます。その大切さを少しでも後世に伝わることを願います。